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【交通事故被害者?】2日間で8つの病院をハシゴ②

2013年06月21日

前回の続きです。

 

その後、現場に残ったAさんが保険屋さんと事故報告書を作成していたときだった。

突然、Bさんが戻ってきて、「救急車を呼んで!今すぐ呼んで!」と叫んだ。

ちょうど、警察官も現場に残っていたので、救急車を呼んだ。

数分後、救急車が到着すると、Bさんは自分から乗り込んでベッドの上に横になった。

いったい何が起きたのだろうか?警察官も不思議そうな表情で事態を見つめていた。

「診断書が出るようなら提出してください。Bさん本人の主訴だから病院の結果をみましょう。」

と警察官の一人がAさんに言った。

 

その後、Aさんと保険屋さんは待合い室で1時間待たされた。

診察室から出てきたBさんがいうには、足が動かしづらくて手があがらない。

さらに首が痛く、腰が痛み、背中も痛いとのことだった。

保険屋さんはAさんに、「相手が自転車なので、Aさんが停止していたと主張されても、

Bさんが認めない限り、Bさんは被害者の立場です。いずれ正しい判定を検察庁でされると思いますが、

今は人としてお見舞いには行ってください。あとは保険会社の判断と交渉にお願いしましょう。」と助言した。

「人身事故の処分は警察の指示に従いますが、Bさんの過剰な痛がり方や先ほどの豹変ぶりが、

色んな意味で怖いです。Bさんは病院通いが長くなりそうですね・・・。」

とAさんは不安な気持ちを漏らした。

 

参考資料:保険屋一郎,『交通事故の珍事例』,(2007),文芸社

 

つづく

 

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